冬至の日は柚子湯で温まって寒ブリの刺身を賞味したいです

冬至になりました。

一年で最も昼が短くなるこの日、日本では古くから柚子湯に浸かって無病息災を願う習わしがあります。浴槽に浮かぶ柚子の香りは、冬の冷たい空気を忘れさせてくれるようなやさしい温もりを運んでくれます。

湯上がりの身体がぽかぽかと温まったところに、脂がしっかりとのった寒ブリを肴に、日本酒の熱燗をきゅっと一杯。冬ならではの贅沢で、心までほぐれていくようです。

今回、寒ブリを盛りつけたのは古九谷様式の九谷焼・菱形皿。

九谷焼は石川県で生まれた色絵磁器で、鮮やかな五彩と大胆な構図が特徴です。特に古九谷様式は17世紀に始まった最初期の作風を指し、力強い筆致と深みのある色使いが魅力。今回のお皿は江戸時代末期に作られたもので、当時の職人たちが生み出した美意識がそのまま息づいています。

菱形という少し変わった形状は、料理を盛ると自然と余白が生まれ、器と食材のバランスが美しく整います。寒ブリの照りや身の厚みが、九谷焼の色絵と響き合い、まるで一幅の絵のような佇まいに。

江戸の小料理屋でも、こんなふうに旬の魚が盛りつけられていたのかもしれないと想像すると、器の向こうに当時の暮らしがふっと立ち上がるようです。

冬至の夜に、季節の食と器が織りなす小さな物語。そんな時間を楽しめるのも、日本の食文化と工芸の豊かさのおかげだと感じます。

このお皿が気になった方はこちらからどうぞ。

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