古九谷様式の花鳥図が語りかける、小さな角皿の魅力

古九谷様式の花鳥図が語りかける、小さな角皿の魅力

 

江戸の色彩が現代の食卓にそっと寄り添う


1. 九谷焼の原点──古九谷様式とは何か

九谷焼の歴史を語るうえで欠かせないのが、17世紀半ばに誕生した「古九谷様式」です。
加賀藩の庇護のもとで生まれた初期九谷焼は、力強い筆致、大胆な構図、そして深みのある色彩を特徴とし、日本陶磁史の中でも特に個性豊かな存在として知られています。

古九谷様式の代表的な意匠が、美しい色彩の花鳥図
花と鳥が共に描かれるこの図様は、自然の生命力を象徴し、当時の人々にとって吉祥の意味を持つものでした。
その鮮やかさを支えるのが、九谷焼を象徴する「九谷五彩」──緑・黄・赤・紫・紺青の五色です。
これらの色が重なり合うことで、九谷焼特有の華やかさと奥行きが生まれ、現代の私たちが見ても心を奪われるほどの存在感を放ちます。

今回の小さな角皿も、まさにその古九谷様式の魅力を凝縮した一枚。
江戸時代のアンティーク皿でありながら、色彩の鮮やかさは今なお健在で、当時の職人たちの技と美意識がそのまま息づいています。


2. 江戸時代のアンティーク皿が持つ、時を超えた存在感

江戸時代に作られた器には、現代の量産品にはない“時間の層”が宿っています。
土の質感、釉薬の表情、絵付けの筆跡──どれもが職人の手仕事そのもの。
アンティーク皿を手に取ると、300年以上前の空気がふっとよみがえるような、不思議な温かさがあります。

この角皿も例外ではありません。
縁のわずかな擦れや、釉薬の溜まり、絵付けの揺らぎ。
それらは決して欠点ではなく、**“時代を生き抜いてきた証”**として、むしろ器の魅力を深めています。

アンティーク皿というと「飾るもの」というイメージが強いかもしれません。
しかし、実際に日常で使ってみると、その魅力は何倍にも膨らみます。
器は料理をのせてこそ完成する──そんな当たり前のことを、改めて思い出させてくれるのです。


3. 普段の料理が物語になる──器を“使う”楽しみ

この古九谷様式の角皿は、決して大げさな料理を求めません。
むしろ、だし巻き玉子やおひたし、焼き魚の切り身といった、素朴な家庭料理こそよく似合います。

鮮やかな九谷五彩が料理の色を引き立て、
料理の素朴さが器の華やかさを和らげる。
そのバランスが絶妙で、食卓にそっと物語が生まれます。

アンティーク皿を日常に取り入れることは、
「特別なものを普段使いする贅沢」ではなく、
「日常を少しだけ豊かにする工夫」なのだと感じます。

器を使うたびに、江戸の職人の息遣いがふっとよみがえり、
現代の暮らしの中に、静かな時間の流れが生まれる。
そんな感覚を味わえるのが、古九谷様式の器の魅力です。



4. ふっくら鳥ちゃんが教えてくれる、古典の中のユーモア

この角皿の中心に描かれた鳥ちゃん。
よく見ると、ふっくらと丸みを帯びたフォルムで、どこか憎めない表情をしています。
古典的な花鳥図の中に、こんな愛らしいユーモアが潜んでいるのは、古九谷様式ならでは。

江戸時代の絵師たちは、写実だけを追求したわけではありません。
自然の美しさを描きながらも、どこかに“遊び心”を忍ばせる。
その余白の美学が、現代の私たちの心にもやさしく響きます。

器を眺めるたびに、
「今日もいい日になるよ」
と語りかけてくれるような、そんな温かさがあるのです。



まとめ──九谷焼の歴史と日常の豊かさが出会う一枚

古九谷様式の花鳥図、九谷五彩の鮮やかな色彩、江戸時代のアンティーク皿としての存在感。
そして、ふっくら鳥ちゃんの愛らしさ。
この小さな角皿には、九谷焼の魅力がぎゅっと詰まっています。

飾って楽しむのはもちろん、
日常の食卓で使うことで、器の物語はさらに深まります。
歴史ある器を暮らしに取り入れることで、
毎日の食事が少しだけ特別な時間に変わる──
そんな豊かさを感じさせてくれる一枚です。

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